世の中には、猫ボランティアさんが作っているブログがたくさんある。
ブログを作っている猫ボラさんは、何の目的でブログを作っているのだろう。

自分たちの活動を知ってもらうため。
保護猫の譲渡先を募集するため。
活動メンバーを増やすため。
寄付金を募るため。

最後の寄付金は、よく火種になる。収支明細がないとか、集金目的の詐欺だとか。
寄付をする人は、ブログを書いているグループの活動に賛同して寄付すると一旦決めたのであれば、最後までそのグループを信用して、使い道をイチイチ詮索するような野暮なことはしない方がいいと思う。しかし、寄付金の収支について物言いがつくのは寄付者に限らないからやっかいである。

ネット上であるとないと関わらず、お金の問題はよくもめる。グループ内の活動に亀裂が入った場合、真っ先に紛糾するのはお金の問題だ。収支はきちんと帳簿につけておかないといけない。その上で、ブログで寄付金を集めるのは慎重にした方がいい。できれば、安易な寄付金集めはしない方がいい。
活動の規模・内容にもよるが、自分たちの経済力の範囲で活動するのが基本。しかし、野良猫にかかわる活動はお金のかかることが多い。寄付を頂戴するのであれば、顔の見える人から頂戴する方がいい。活動が地域猫のレベルであるならば、寄付は地域から募るべきだし、収支の管理も地域にしてもらうのが理想である。

時々目にするのが、活動の内情暴露。ブログはどこの誰からでも見られてしまうものなのに、グループや活動の内情をポンポンと書いてしまう。なんでも在りのままに書いたらいいというものではない。良いことだと思って書いても、公表することで関係者に迷惑をかけることもある。

他人の悪口はもってのほか。書いた方のイメージも相当に悪くなる。
コメントで罵りあっているようなブログがあるけれど、そんなブログを書いている人の活動を誰も応援しようと思わない。アンチな人からすれば、格好の話のネタである。
挑発的なコメントを残されて、感情的になることもあるだろう。だけど、冷静に受け止めて軽くいなすのが大人だ。それまでどんなにいい活動をしていたとしても、だった1度でも挑発に乗った時点で評価はマイナスだ。
自分の評価がマイナスになってもいいというような人はブログを書くのをやめた方がいい。
自分だけでなくて、猫ボラ全体イメージが悪くなり、まともな猫ボラまで迷惑する。
行政の制度を利用しての活動であるなら、行政にまで迷惑がかかる。そういうことが繰り返されると、行政は猫ボラとかかわるのをやめるだろう。

ブログはイメージ戦略である。記事にすることによって、どのような影響が出るのか、よく考えてからブログを書かないといけない。それから、出すべき情報と出すべきでない情報の区別が必要だ。
ブログは個人の日記ではない。自分の身内だけでなく、色々な考え、立場の人が見ているものだということを意識しておかないといけない。

(やがてつづく)


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2012.10.05 猫のため?
こそこそ隠れずに野良猫のお世話を堂々としたい、というご婦人と話をした。
「猫のために、自分ができることをやりたいんです」と熱心に語る。

- 猫のためといいながら、猫のためにならないことをやっちゃってる人が結構いるんです。猫のためじゃなくて、結局、自分が餌をあげたいだけという人がいるんですよ。 -

そう言うとそのご婦人は、「猫のためじゃダメなんですか」と少女のように頬をぶくっと膨らませてこちらを睨んだ。
あれ、話の腰を折っちゃったかな、と思いつつ続けた。

- それは基本なんですけどね。単純に猫のためというだけでは、避妊去勢手術をしても、掃除をしても、猫に餌を与えるだけの活動で終わることが多いんです。頑張っているのにそれで終わったらもったいない。猫のためだけじゃなくて、ご近所トラブルの解消とか、地域のためという意識を持ちづづけて活動することが、実は一番、猫のためになるんですね。 -

ご婦人は、「それはわかっています。だから手術もしているし、掃除もしているけど、周囲の人がわかってくれない」とますます頬を膨らませていく。

- だからね、猫の世話を堂々としたいというのではなくて、猫が地域に受け入れられるための活動をしようというように発想を転換することから始めたらいいのだと思います。そういうニューカマーが猫ボラにも必要なんですよ-

「ニューカマーですか?」

- そうです。地域社会に目の届く新参者の猫ボラです -

あなたは、猫のために自分ができることをしたいと仰った。
何のために猫の世話をしようとなさるのか。
何が本当に猫のためになるのか。
それがはっきりと自分の中で見えてきたら、
一緒に町会長のところに行きましょう。

(いつか続く)



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ある町会の役員さんと一緒に、外猫のトイレ作りをした。
その町内の公園では、1人のボランティアさんが10匹ほど猫の世話をしていて、避妊去勢手術はもちろん、毎日一生懸命に掃除もしている。
しかし、町会の役員会で、公園の砂場をいくら掃除をしても糞尿に触れた砂は不衛生だという意見があったために、公園の糞尿対策をすることになったという。

今までの公園内の清掃に加えて、新たな町会としての対策が3つ。
(1) 一旦、公園事務所に抗菌剤を散布してもらう。
(2) 夜に公園の砂場にブルーシートをかけ、朝になったら片づける。
(3) 公園の中に猫用のトイレを置く。
というわけで、外猫用のトイレ作りにお声がかかった次第。

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ホームセンターで買い揃えたトイレ用の材料。
ベランダボックスと石板、一般の猫用トイレ。
(石板は重石に使うのだけれど、長すぎたので、このあと、コンクリート煉瓦に変更)
ホームセンターの工作室を借り、ベランダボックスに猫の出入り口を開けるのだ。

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出入り口が空いたら、ベランダボックスにトイレを置き、砂を入れたら完成。
砂は、猫が心地よく掻くために鉱物性がおすすめ。

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猫が興味を持つように、「またたび液GOLD」をボックス内のトイレの縁にスプレーする。
もちろん、粉末またまたびをボックス内に軽く振りまいておくのでもOK。

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フタを閉め、南京錠をかけたら完成。

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これを、餌場の近くの茂みに設置。
様子を見て、猫に好評なら数をもう少し数を増やす予定だ。
今回は、公園に置くためにベランダボックスを使っているけど、子供が触ったりしなければ、100均のプランターに園芸用の土でもOK。

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近所の民家の敷地にも同じようなトイレを設置。
ベランダボックスが二つあるが、一つはトイレではなく、中に毛布が敷かれた外猫の寝床用。
冬に猫が車のに上るのを少しでも防ぐ意味もある。

こうやって協力してくれる近隣民家が増えると、地域での野良猫問題が解消していく。
実際、大阪市内のある小さな公園では、何10匹もの猫が繁殖していて、公園は糞のにおいがするし、民家の建ぺい部分でも糞をするので、猫が棒でたたかれたり石をぶつけられたりしていたが、ボランティアが公園にトイレを設置し、周辺住民にもお願いして民家のガレージなどにもトイレを設置したら、糞尿被害がほとんどなくなったという。そして、猫が虐められることもなくなったということだ。
共生の街づくりは、何より人間にとって快適な街づくりであるという良い例である。

今回、トイレを設置した町会ではまだまだ協力してくれる民家が少ないが、協力してくれる民家が増えて、共生の街づくりが進むことを心より祈っている。

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君もちゃんとトイレで用を済ますんだぞ♪

(そのうち続く)




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世の中には「猫ボラ」と呼ばれる人たちがいて、野良猫に餌をあげたり、繁殖防止のために猫に避妊妊去勢手術をしたり、捨てられた子猫を拾ってきて飼い主をみつけてあげたりと色々。
「猫ボラ」とは「猫ボランティア」の略称であって、この「猫ボラ」の人たちは、「餌やり」と混同されることを極端に嫌う。確かに、手術代も餌代も自費だし、猫そのものを保護してワクチンなどを施して譲渡活動をするというのは、経済的にも時間的にも大変な自己犠牲を払っておられるわけで、それだけでも尊敬に値する。

しかし、「餌やり」と「猫ボラ」との違いは、さらに、目的意識の差異によって区別されなければならないと最近思い始めている。

端的に言えば、「餌やり」と「猫ボランティア」の違いは、
「野良猫を可愛がるために餌を与えるのが餌やり」
「野良猫を管理するために餌を与えるのが猫ボラ」
なのだ。

ボランティアという限りは、社会貢献性、公益性の観点が不可欠だ。
ボランティア活動を奉仕活動というちょっと古い言葉に置き換えるなら、「猫に奉仕する」のではなくて、「社会に奉仕する」のでなければ、本来の意味の奉仕活動(ボランティア活動)とは世間は認めてくれない。社会貢献性、公益性の観点がないままに猫に奉仕している人は、単なる「猫好き」であり、単なる「餌やり」ということになる。

もちろん、猫ボラが猫を可愛がっていけないはずがない。
生命尊重の意識はそのまま、人と動物との共生社会の実現という高次の目的につながっていく。猫に餌を与えなくても、避妊去勢手術や保護・譲渡を中心に活動していて、猫ボラと呼ばれる人もいるだろう。
ひとまず猫ボラとは、「生命尊重の立場から、人と動物との共生社会の実現に向けて、野良猫を適正に管理し、トラブルを防止しながら、地域社会に貢献する人」という意味に押さえておこうと思う。

(いつか続く)



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