世の中には「猫ボラ」と呼ばれる人たちがいて、野良猫に餌をあげたり、繁殖防止のために猫に避妊妊去勢手術をしたり、捨てられた子猫を拾ってきて飼い主をみつけてあげたりと色々。
「猫ボラ」とは「猫ボランティア」の略称であって、この「猫ボラ」の人たちは、「餌やり」と混同されることを極端に嫌う。確かに、手術代も餌代も自費だし、猫そのものを保護してワクチンなどを施して譲渡活動をするというのは、経済的にも時間的にも大変な自己犠牲を払っておられるわけで、それだけでも尊敬に値する。

しかし、「餌やり」と「猫ボラ」との違いは、さらに、目的意識の差異によって区別されなければならないと最近思い始めている。

端的に言えば、「餌やり」と「猫ボランティア」の違いは、
「野良猫を可愛がるために餌を与えるのが餌やり」
「野良猫を管理するために餌を与えるのが猫ボラ」
なのだ。

ボランティアという限りは、社会貢献性、公益性の観点が不可欠だ。
ボランティア活動を奉仕活動というちょっと古い言葉に置き換えるなら、「猫に奉仕する」のではなくて、「社会に奉仕する」のでなければ、本来の意味の奉仕活動(ボランティア活動)とは世間は認めてくれない。社会貢献性、公益性の観点がないままに猫に奉仕している人は、単なる「猫好き」であり、単なる「餌やり」ということになる。

もちろん、猫ボラが猫を可愛がっていけないはずがない。
生命尊重の意識はそのまま、人と動物との共生社会の実現という高次の目的につながっていく。猫に餌を与えなくても、避妊去勢手術や保護・譲渡を中心に活動していて、猫ボラと呼ばれる人もいるだろう。
ひとまず猫ボラとは、「生命尊重の立場から、人と動物との共生社会の実現に向けて、野良猫を適正に管理し、トラブルを防止しながら、地域社会に貢献する人」という意味に押さえておこうと思う。

(いつか続く)



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