野良猫への餌の与え方で、最低限守ってほしいことは、新鮮な猫用の餌を与えること、容器にいれて与えること、容器の回収を含め餌の後始末をすること、そして、置き餌をしないことだ。
よく、深夜に餌をあげて早朝にトレイを回収するから大丈夫だとか、30分後に片づけにくるから置き餌はしていないとかおっしゃる方がおられるのが、たとえ10分でもその場を離れてしまうと立派な置き餌だ。
駐車違反の駐車とは「運転者がその車両等を離れて直ちに運転することができない状態」だったり、自転車の放置が「利用者等が当該自転車等を離れて直ちに移動することができない状態」のことだったりするのと同じ理屈である。

「じゃあ何かい?アンタは猫が餌を食べている間、ずっとそばで突っ立って見ていろと言うのかい?」と反論される方もいらっしゃるが、その通り。餌を食べにくる猫の様子をちゃんと見て、猫の状態を把握してほしい。1匹1匹の食欲や食べ方などを見守ってあげてほしいのである。それが個体管理であり、餌やりとボランティアの異なる点だ。
特に異常がなく、食べている間が手持ち無沙汰だというのであれば、餌場近くの吸い殻やごみなどを清掃しているとなおよい。そういう姿を見て、文句を言う人は少数派であろう。

置き餌はなぜだめか。実は、マナー違反だとか、苦情がくるからというような表層的な問題のためだけではない。
置き餌がだめな本当の理由は、管理できない猫の存在を許してしまうためである。知らない猫が知らない間に餌を食べに来て、知らない間にそこで繁殖してしまうためだ。そうなると、何のために、適正管理だとか地域猫だとかいって高いお金を出して手術をしているのかわからない。手術は餌やりのための免罪符ではない。

一時的ではあるが、あえて置き餌をする場合もある。どんな場合か。
ねこの実態を把握するために、猫を一定の場所に集中させて管理を始めようとする場合。
近隣で被害が頻発している場合に、いい加減な餌やりをやめてもらい、猫に新しく定めた餌場をしつける場合。

つまり、置き餌は猫を集め、増やすための有効なテクニックなのである。
猫を増やしたければ置き餌をする。
猫を減らしたいのであれば、置き餌をしないで、餌場周辺の猫をきっちりと掌握する。
その違いは意識して理解しておく必要がある。
猫の不妊手術をして、きちんと餌場と猫の個体を管理していると、緩やかに猫の数が減っていく。

【猫だけじゃないケースもあるんだよねぇ】

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ある餌やり場。毎日置き餌がされているが、食べていたのは鳩。

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しかし、猫が完食したと思い込んで、鳩のための置き餌がくりかえされていた。


(おまけ)
ある餌場では、夜間に大量の置き餌が消費されていた。
一体、何匹の猫が餌を食べているのか調べてみると、餌を食べていたのは、近隣に定着するホームレスだったという笑えない話も。


(たぶん続く)


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